ホイットニー・ヒューストンが亡くなった。
グラミー賞の受賞式に出席するために泊まっていたホテルで、
安定剤と酒を飲んで風呂に入って、溺れた…らしい。

マイケルジャクソンといい、ホイットニーといい、
なぜこうもみんな安定剤を常用しているのだろうか?

何がそんなに不安なのか?

金もあり、名声もあり、実績もあるのに、何が不満なのか?

ひょっとしたら
一度頂点を極めてしまった人間には、
未来への展望というのが持てなくなってしまうのではなかろうか?
と、ちょっとゾッとするようなことを考えてしまう昨今である。

それはさておき…

最近わたしのヘビーローテーションはIUである。

IUとは何か?

IUとは「아이유」であって「アイユー」である。
決して「アユ」ではない。

そう、IUとは韓国の
今月高校を卒業したばかりの小娘である。

小娘とはいえ、すでに韓国では押しも押されぬ大スタ-である。

韓国は「冬のソナタ」以来、
ドラマや映画、音楽を強力な輸出産業に育て上げようと
国をあげて力を入れてきた。
それが結実しつつあるのが先行している「少女時代」や、この「IU」である。

ハングルというと濁音が多く、
チョ、チュ、パ、といったひっかかる音が多くて
ポップスには向かないような気もするが、実はそうではない。

その響きはあまりにユニークで面白い。

例えばIUの
「Good Day」という曲の最後の部分

  
ナルニョ~
  オッパッガ~
   チョロンゴ~~~
    オットケ!


これで「わたしはあなたのことが好きなの、どうしよう!」
という意味になる。
これが一度耳にこびりついたらもう離れない。

そのIUが昨年末に発表した「You and I」
彼女の現時点での頂点を極めたとも思える完成度である。

このPVに対抗できるのは日本でいえば
AKB48の
「フライングゲット」くらいだろう。
しかしあれは血みどろの集団スケ番路線なので、
かなり方向性は違っているが。

さて、18才にして大スターとなり、頂点を極めてしまったIU。
彼女はいったいこれからどこへ行くのであろうか。

なんと、日本に来るそうである。

「少女時代」や「KARA」のように日本語のCDが出る。
当然ライブもやるのである。
ライブを観るためには、IUの日本盤CDについている応募券で応募し、
抽選に当たらなければならない。
日本デビューCDは仕様の違うものが3種類発売される。
どうしてもライブが観たいファンは、CDをたくさん買って
応募券を集めなくてはならない。

これが「AKB商法」というやつらしい。

50にもなってそんな商法にひっかかりたくはないが…。

う~、観たい、ライブ。

冥土の土産に(ちがうか)


    

                       

2012 2月
   「IU」