松岡良治 GR-60

(2004年に記す)
1974年製。私が13歳の時、大阪阿部野橋の楽器屋で、親に買ってもらったものです。
もう30年以上付き合っているギターですが、昔は私も物の価値がよくわからず、 乱雑に扱っていたものでした。

買ったばかりの頃、2段ベッドの上段から落下した扇風機が直撃!
押入れに入れっ放しで指板にカビが生えたこと数回。
飼い猫が毎日マ-キングしていて、全身ベタベタプ~ンとなっていたり。
チャリで運んでいて転倒。ぱっくり開いたハードケースからとび出たこのギタ-が
車が行き交う道路上を、向こう岸までツツーッと滑っていったあの日…。

GALLAGHERのレプリカですが、音もよく似ています。
本物と比べると、サイドバックが合板のせいか、ややウエット感があります。
60年代の本物をお茶の水の「ウッドマン」で試奏したことがありますが、からっからに乾いた軽い音がしていました。
35万円くらいでしたが、あれ、あの時買っときゃよかったな...(と、今でも思います)

低音の粘りはこのギタ-独特のもの。
良い意味で泥臭く、太い芯のあるサウンド。
ここまできたら家宝ですな。

(2012年追記)
2011年冬、乾燥させすぎてトップが4か所ほど割れてきました
「ギタ-工房 弦」さんで、丁寧に割れ止め処理をしていただき、フレットも打ち替えて復活しました!
リペアにかなりの金額(10万以上)がかかりましたが...
以後、乾燥には気を付けています。

(2023年追記)
弦もロッドも緩めて、ケースの中には湿度調整材を入れて、大事に大事に保管していましたが、
しかしやはり、ギタ-は弾いてもらってなんぼのもの。
今回、奈良への引っ越しを期に、友人のシンガーソングライター「ゆうり」さんにこのギタ-を託しました。

飴色の渋い光沢

ここも結構こだわってコピ-してあるようです

本物みたい~

オクタ-ブチュ-ニング

こだわって調整しています

昔はピックでガシガシ弾いていました